お経の話
お経って?

今回はお経のお話を少ししてみたいと思います。
『お経』とはいったい何なのでしょうか?私たちはどんな時にお経を唱えるのでしょう。
皆さんが一番初めに思い浮かべるのはたぶん『お葬式』ではないでしょうか。

次に『法事』その次には・・・ご存知の方もいらっしゃると思いますが『お葬式』とは亡くなられた『故人』がお釈迦様の『お弟子様』になる儀式で、『受戒』の儀式です。この受戒ではお経と言うものは唱えません。お釈迦様より代々言い継がれてきた『三帰戒』など色々な『戒』を授け、『お戒名』を授けます。三帰戒については長くなりますのでここでは触れませんが、ではお葬式ではお経は唱えないかと言うとそうではありません。

三帰戒の後『告別式』(弔いの式)がありそこで始めてお経をお唱えいたします。我々の宗派ではこの時には『観音経』と言うお経をお唱えいたしますが、このお経にはどんなことが書かれているかと言うと、たとえば、「どこかで火事が起きて大変なことがあったが『念彼観音力』と唱えたら火が消えて助かった」などと言うことが書かれています。これは、故人が冥土に迷うようなことがあっても『念彼観音力』と唱えれば大丈夫ですよ、何があっても観音様のお力を信じなさいと教えているのです。

又、法事などの時に、私は、まず最初に『般若心経』をお唱え致しますが、これには『施主家』やその場にお集まりいただいた方々の安全と家紋の繁栄などを祈ると言う意味があります。般若心経と言うお経にはそのような力が在ると言われているからです。次には「修証義」と言うお経を唱えますが、このお経には私たち人間がどのようにすれば「よい暮らし」が出来るのかと言うことが書かれています。「よい暮らし」とはどのような物でしょう、おいしいものを食べ、高価なものを身に着ける暮らしでしょうか、そうではありません。

人が人としていかに誠実に暮らせるか、どれだけ他人のことを想いあって暮らせるかということです。「修証義」の意味を説くにはあまりにも簡単な説明ですが、このお経には、現在生きている我々に
欠けている何かを教えてくれるものがあると想います。「先祖供養」するのは勿論の事ですが、それにはまず生きている私たちがしっかりしなければいけないという意味が込められているのです。お経の意味の説明とは少しかけ離れてしまいましたが、このようにお経とは生きている私たちの為に書かれた「人生の教科書」のような物ではないでしょうか。


皆様もこのようなことを想いながらお経を聞いていただければお寺に来るのが少し楽しくなるかもしれません。
色々と偉そうな事を書いてしまいましたが、
どうか難しい質問はしないでください。

私もまだまだ勉強中ですので・・・・・・・ ご質問は、こちら から